世界最古の歴史と格式を持つパリ・オペラ座のバレエ学校でエトワールを目指す少女ネネの物語。
2024年3月に横浜で開催されたフランス映画祭に正式出品された本作はフランス映画界期待の新星ラムジ・ベン・スリマンが脚本・監督を務め、エネルギッシュなダンスを披露するネネ役をオウミ・ブルーニ・ギャレル、ネネに立ちはだかる校長マリアンヌを名優マイウェンが演じている。
さらに本格的なバレエシーンには世界三大バレエ団の一つであるパリ・オペラ座の最高位“エトワール”を務めたレオノール・ボラック等豪華バレエダンサーが参加している。
バレエの美しさと厳しさを鮮やかに描くのと同時に、人種差別や才能への僻み妬みで苦しみながらも常に前向きに生きるネネの姿を通して、その周りの人々も成長していく感動作。
エトワールに憧れた少女の物語、この秋開幕―。
パリ郊外の団地で育った労働者階級の12歳の黒人少女ネネ。
何よりもダンスが大好きで、自宅近くや郊外線RERの駅で伸びやかに踊る喜びを感じさせる彼女のダンスには人を惹きつける“華”があった。ネネはパリ・オペラ座バレエ学校の入学試験に見事合格、毎日時間をかけて髪をシニヨンにまとめ、熱心にレッスンに励むネネは才能を花開かせていく。だがネネが憧れている、パリ・オペラ座の最高位“エトワール”だった校長マリアンヌは伝統を守ることに固執し、「バレエは白人のもの」とネネを邪険に扱う。またネネを羨み、あるいは妬む同級生たちの嫌がらせも始まる。
このままバレエを続けるか苦悩するネネ…そんな最中、マリアンヌの隠された秘密が明らかになる――。
世界三大バレエ団の一つ、パリ・オペラ座の最高位“エトワール”を目指す少女の物語
パリ・オペラ座とは?
パリ・オペラ座バレエ学校は、国王ルイ14世が設立した王立舞踊アカデミーに起源を持ち、300年以上の歴史と格式を誇る世界で最も古いバレエ学校。世界最高峰のバレエ団の一つであるパリ・オペラ座バレエ団の団員の95%は、このパリ・オペラ座学校の出身者であり、毎年数百名の応募者の中から、20人程度が入学できるという狭き門。入学してから卒業するまで毎年選抜試験が行われ、選ばれた者だけが残っていくという厳格なシステムでパリ・オペラ座バレエ団に入団できるのは毎年数人に過ぎない。
監督/脚本
ラムジ・ベン・スリマン
撮影
アントニー・ディアス
編集
バジール・ベルキリ
ストリートダンス振付
メディ・ケルクーシュ
クラシックダンスアドバイザー
ジュリアン・メザンディ
ネネ
オウミ・ブルーニ・ギャレル
マリアンヌ・ヴィラージュ
マイウェン
マルティーヌ(ネネの母)
アイサ・マイガ
フレッド(ネネの父)
スティーヴ・ティアンチュー
ジャン=クロード・カーン
セドリック・カーン
アレクサンドル・ブシェ
アレクサンドル・スタイガー
ヴィクトール・マックス
リチャード・サメル
ジャンヌ=マリー・ムルソー
ナタリー・リチャード
レオノール・ポラック
レオノール・ボラック(本人役)